冬に乾燥しやすい原因は?乾燥したときの対応と予防方法

2022年1月24日

冬は乾燥しやすい季節です。そのせいで健康被害など、様々な悪影響を及ぼしてきます。なぜ乾燥しやすいのか、その原因を突き止め対策することで乾燥でつらい冬を乗り切りましょう。

冬に乾燥する原因

冬に乾燥しやすくなる理由は、その寒さと空気の性質にあります。これを理解することで、乾燥する仕組みが分かります。

乾燥は温度と空気の関係で起きる

空気の性質で気温が低いほど、水蒸気を含む量が減ってしまいます。この空気が含むことができる水蒸気の量のことを、飽和水蒸気量といいます。そして湿度は空気中にある水蒸気量÷飽和水蒸気量で求められます。飽和水蒸気量は気温が少し違うだけでも、大きく変化します。例えば気温が10℃と20℃の間では、約2倍飽和水蒸気量が違います。水蒸気量が変わらずに飽和水蒸気量が気温によって変化すると、湿度が大きく変化してしまう。これが冬に乾燥が起きやすくなるメカニズムなのです。

現代だからこそ乾燥は起きやすい

気温が変化することで、乾燥しやすくなります。そしてそれは現代だからこその悩みです。どのご家庭にも今はエアコンがついており、家の中の気温の変化が起きやすくなっています。それによって湿度も大きく変化します。例えば家の中の気温が10℃で、湿度が60%だとします。ここでエアコンをつけて、家の中を20℃にします。もしも家の中の水蒸気の量を増やさなければ、飽和水蒸気量が約2倍になったことで湿度が半分近くの約30%まで落ちてしまいます。これが現代の乾燥の仕組みです。少しの気温の変化でも気をつけないと、一気に乾燥した空気に変貌してしまいます。

乾燥によるデメリット

空気が乾燥することで起きるデメリットは、数多くあります。特に起きやすく重要なデメリットは4つあります。

  • ウイルス感染のリスクが高まる
  • 肌トラブルが起きやすくなる
  • 脱水症状
  • 火災

この4つのデメリットについて順に説明していきます。

乾燥によるウイルス感染のリスク

湿度が低いほどウイルスは遠くに飛んでいきます。その理由はウイルス飛沫の水分量が乾燥によって少なくなったことで軽くなり、空気中に浮遊する時間と距離を伸ばします。また乾燥によって、鼻やのどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥は2つの意味でウイルスの働きを強めてしまいます。

肌トラブル

湿度が低下することで、肌の水分が蒸発しやすくなります。それにより肌荒れや吹き出物が起きやすくなります。また最近はマスクをつける機会が増えているため、より影響を受けやすくなります。肌の表面に水分が付着している状態で乾燥した空気に触れると、肌の水分はさらにもっていかれます。肌を保湿することも大切ですが、乾燥にも気を使いましょう。

脱水症状

肌から水分が蒸発しやすくなることで、体の機能がその失った水分を補おうと、肌に水分を送り込んでくれます。それにより体全体の水分が減っていき、脱水症状を起こすこともあります。体にだるさを感じた場合には脱水症状を起こしている可能性もあるので、すぐに水分を摂りましょう。

火災

木造の住宅や木製の家具のある家は注意が必要です。乾燥によって木材の水分量が少なくなり、火災が発生しやすくなります。特に火の取り扱いには注意する必要があります。

冬の最適な温度と湿度

乾燥によるデメリットを起こさないようにするためには、どれくらいの温度と湿度を保つとよいのかについて説明していきます。

家の中の温度と湿度は最低限、17~28℃、40~70%を守る

建築物衛生法によって、空調設備がついている建物の空気環境の基準は設定されています。温度であれば17℃以上28℃以下、湿度は40%以上70%となっています。この範囲を維持するように努めなければなりません。ただエアコンの使用による急激な気温の変化などの例外もあるため、あくまで目安です。この範囲から外れているような場合には、すぐに対処しましょう。

【出典】建築物環境衛生管理基準について

空気が乾燥している家の改善方法

もしも湿度が40%未満になっているとしたらどうすればいいのか?それはとにかく水蒸気を発生させることです。その具体的な改善方法を4つ、紹介します。

部屋干しをする

部屋干しは冬場には効果的な干し方です。エアコンによる部屋の暖かさによって、外干しよりも乾きやすくなります。また家の中の湿度を調整してくれる効果もあり、まさに一石二鳥です。

湯を沸かす

お湯を鍋ややかんで沸かすと湿度を急激に上げることができます。冬の寒さを体の内側から暖めるためにスープを作りながら、湿度も高めていきましょう。

浴室のドアを開ける

浴室は湿度がたまりやすい場所です。この空気と乾燥した空気を混ぜ合わせることで、ちょうど住むには最適な湿度を確保できます。

水ぶきをする

水ぶきも効果的です。ただ冷たい水を使うと水蒸気にもなりにくく、汚れも落としづらく、手も冷たくなり、まさに三重苦です。シャワーなどから少し暖かい水を使うとより効果を発揮してくれます。

空気が乾燥しにくい家にする

改善方法があるとはいえ、毎回対応するのは大変です。空気が乾燥しにくい家に変えることができたら楽になるはずです。調湿効果の高い家に変えることができれば、乾燥の悩みから抜け出すことができます。また夏のジメジメした湿度にも対応することができます。

調湿効果を持つ素材を配置する

調湿効果を持つ素材を壁などに配置することで、家の調湿効果を高めることができます。コストパフォーマンスの高さを求めるのであれば、この方法がいいかもしれません。おすすめの素材はリクシルのエコカラットプラスというタイルです。

  • 商品名:エコカラットプラス
  • 価格:8900円
  • 特徴:高いデザイン性と調湿効果と消臭効果をもつタイル。メンテナンスも簡単

珪藻土を壁材に使う

珪藻土を壁や天井に使用することで、湿度を調節することができます。また珪藻土には他にも多くのメリットがあります。消臭効果、防火性が高い、遮音性が高いなどです。また自然素材でもあるため、シックハウス症候群になるリスクを軽減することもできます。多くのメリットがある中でも注意点があります。それは職人の腕に差が出やすいことです。仕上がりの美しさを求めるような場合には、しっかりと職人さんの腕前を吟味するようにしましょう。

リフォームで珪藻土の壁や天井に変える費用

1㎡あたり6千円〜1万円程度となります。そのため家の壁や天井すべてを施工すると、100万円以上かかる可能性もあります。そこで壁の一面だけ、天井だけのように一部分だけ施工するというやり方がベターです。またこの方法は部屋のアクセントとなって、オシャレな雰囲気を演出することができます。

い草の畳を使う

日本で長年畳が使われているのは、調湿効果が高いからこそです。現在では手入れを簡単にするために撥水加工や抗菌加工をしている畳がありますが、それではい草の効果を最大限に発揮することができません。調湿効果を求める場合には天然のい草が使われた畳を使いましょう。

い草の畳に変える費用

今ある畳からい草の畳に変える費用は一畳あたり1万円〜3万円です。和室のあるご家庭であれば、元々い草の畳の可能性もあるため張替えで済むこともあります。ただ畳の状態によっては新調しなければならないため、その見定めは畳のプロに相談しましょう。

無垢の木材を使用する

現在家に使われている主流の木材は集成材という建材です。この集成材はリーズナブルで扱いやすい、という建築業者にとってのメリットがあるため普及しました。しかし住人にはデメリットが多く、シックハウス症候群や耐久性の低さなどの問題があります。これを無垢の木材に変えることで、多くのメリットを得ることができます。

  • 調湿効果
  • 調温効果
  • カビなどの細菌類に強い
  • 地震に強い
  • ヒーリング効果

この5つのメリットを無垢の木材は与えてくれます。ただ無垢の木材の扱いは難しく、職人の腕前が重要になります。慎重に選ぶようにしましょう。

無垢の木材を使ってのリフォーム費用

家の柱を変えることは容易にはできませんが、家の床を無垢の木材にリフォームすることはできます。無垢の木材に張り替える費用は1㎡あたり1万円〜3万円です。リビングだけに施工するなど部分的にリフォームするのもおすすめです。

乾燥しない家にするための方法と費用の早見表

方法費用
調湿効果の素材を配置5万円~15万円
珪藻土の壁・天井に変える1㎡あたり6千円〜1万円程度
い草の畳に変える一畳あたり1万円〜3万円
無垢の木材を使ってリフォーム1㎡あたり1万円〜3万円

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