暖房・エアコンの効きが悪い5大原因と、その対処法を解説!

冬になり、暖房をかけても部屋が全然暖まらない。もしかしてエアコンが故障したのか、と思うと冷や汗が出てしまいます。
しかしエアコンの効きが悪いのは、故障だけが原因ではありません。今回は暖房の効きが悪くなる原因5つと、そのチェックポイント、対処法について説明していきます。
暖房の効きが悪くなる5大原因
暖房の効きが悪くなる理由として、考えられるのは主に以下の5つです。
- リモコンの設定ミス
- 霜取り運転
- 室内機の故障
- 室外機の故障
- 気密性の低さ
順にこれらの原因について詳しく説明します。
リモコンの設定ミス

リモコンの設定でミスが起きているかもしれません。代表的なミスが運転モードを冷房やドライにしていることです。
基本的なところではありますが、誤ってボタンを押してしまっていたり、お子さんが遊んで設定がおかしなことになっている可能性もあります。また季節の変わり目でのエアコンの設定の変更の忘れは、特に起きやすい問題なので十分注意しましょう。
霜取り運転
エアコンの室外機に霜がつくと、空気を取り込む力が弱くなります。そのためどのエアコンにも、この霜を取る機能が装備されています。この機能が霜取り運転です。外が寒い場合には、特にこの機能が作動します。
運転開始から約15分ほど霜取り運転となり、冷たい空気がエアコンから出てきます。故障ではないので、安心してください。
室内機の機能低下
室内機の機能が低下することにより、暖房の効きが悪くなることがあります。特にエアコンのフィルターが汚れている、エアコンの前に障害物がある。この2点が室内機の機能を低下させる原因になります。
室外機の機能低下
室外機の役割は空気を取り込むことです。そのため室外機の前に障害物を置くなど室外機の空気を取り込む力を衰えさせるようなことをすると、暖房の効きが悪くなります。
家の気密性が低い
家の気密性が低い場合には、エアコンの効きが悪くなります。家の劣化に伴って、徐々に気密性が悪くなることもあります。例えばドアの建付けが悪くなる、窓枠が腐食するなどです。
エアコンから暖かい空気が出ているのに、なぜか部屋が暖まらない。そんな場合は特に注意が必要になってきます。
暖房の効きが悪くなる要因のセルフチェックポイント
暖房の効きが悪くなった理由を知りたい。自分で原因を理解して、対処したい。自分でエアコンの効きが悪くなったかどうか判断するための、簡単なチェックポイントをご紹介します。
【リモコンの設定ミス】4つの設定がされているか
リモコンの設定で特に注意するべきポイントは4つあります。
- 運転モードが暖房になっているか
- 設定温度が正常に設定されているか
- 風量を自動、または強に設定しているか
- 風向きが下向きになっているか
まずはこの4点を確認しましょう。もしも、この4つに当てはまっていなければ、次に霜取り運転になっていないかチェックしましょう。
【霜取り運転】室外機の様子に異変がないか
霜取り運転をしているかどうかを判断する方法には2つあります。
1つ目は室外機から湯気が出ているかどうかです。霜を溶かすために、一時的に室外機が暖かくなります。そのため湯気がムクムクと上がっています。
2つ目が室外機から大きな音がしているかどうかです。霜をとるために室外機のコンプレッサーの働きが大きくなります。そのためかなり大きな音がします。また室内機の方からも「プシュー」、「ポコポコ」といった音が出ます。これも霜取り運転のサインです。故障ではないので、安心して下さい。
【室内機の機能低下】フィルターが汚れているか、エアコンの前に障害物があるか
室内機の機能を低下させるのはフィルターが汚れている、または障害物がエアコンの前にあることが原因です。 エアコンのフィルターの掃除頻度は、2週間に1回ペースが理想とされています。
もちろん稼働頻度や住居内の状況、空気清浄機の有無などでも変わってきます。ただフィルターにごみがたまるとフィルターのごみを餌にして、カビが繁殖する危険性があります。エアコンの効きだけでなく、衛生面の観点からもエアコンのフィルターはこまめに掃除するようにしましょう。
また、エアコンの前に障害物はおかないようにしましょう。エアコンは部屋の空気が循環しているときに、一番効果を発揮してくれます。そのためエアコンの風があたるような位置には、何も物が置かれていないかチェックしましょう。
【室外機の機能低下】室外機の前がふさがれていないか
室外機の役割は空気を取り込むことです。室外機の前に何か物があると、空気を取り込む力が弱まってしまいます。庭やベランダに室外機が置かれている場合、いつの間にか物を置いてしまっていることもあるため、確認するようにしましょう。
また雪が降り積もることによって、室外機をふさいでしまうことがあります。雪が降りやすい地域にお住まいの方は、雪かきと同時に室外機の前も雪を除去しましょう。
【気密性】ドアや窓に隙間がないか
部屋の気密性を調べるためには、ドアや窓に隙間がないかどうかをチェックしてください。ドアと床、または壁の間に隙間がある。窓とサッシの間に隙間がある。このような状況では、せっかく暖めた空気が簡単に外に逃げてしまいます。
外と部屋を仕切る場所には手を当てて、冷気が入っていないか確認しましょう。
5つのチェックポイントに当てはまらなかったら?
上の5つのチェックポイントに当てはまらない場合は、エアコンが故障しているかもしれません。業者に依頼して、エアコンを修理してもらいましょう。
暖房が効きが悪くなる理由が分かったら、原因別対処法
セルフチェックで原因が分かったら、エアコンの効きを取り戻すことができます。原因別に対処法を説明していきます。
【リモコンの設定ミス】4カ所を正しく設定する
先ほどのチェックポイントと内容は同じです。
- 運転モードを暖房にする
- 設定温度を25℃前後にする
- 風量を自動または強にする
- 風向きを下向きにする
以上の4つにエアコンを設定しましょう。
【霜取り運転】暖房効率を高める
暖房効率が悪いと、室外機に冷気が集まりやすくなってしまいます。暖房効率を高めるためには、家の中の空気を循環させるようにしましょう。
サーキュレーターや扇風機を使うことで、空気を循環させることができます。
【室内機】簡単3stepでエアコンのフィルターを掃除する
エアコンのフィルターの掃除は2週間に一度行うのがベストです。なるべく掃除の負担を抑られるよう、3stepで簡単にフィルターを綺麗にできる方法を以下でご紹介いたします。
- フィルターの表面に掃除機をかける
- フィルターの裏面からやさしく水洗いする
- 水をタオルでふき取る
この3stepを2週間に一回行えば、キレイで暖房の効きもいい状態を保つことができます。
ただし、注意点としてフィルターを傷つけないようにしてください。できるだけやさしく洗うようにしましょう。
【室外機】室外機のまわりに半径30㎝の空間を作る

室外機の前に障害物をおいてしまうと、空気を取り込みにくくなります。目安として、室外機の半径30cmにはものを置かないようにしましょう。
また雪が降りやすい地域にお住いの方は、室外機にカバーをすることをおすすめします。こうすることで、雪が降っても十分空気を取り込むスペースを作ることができます。
【気密性】外からの冷気をシャットアウトする
隙間から入ってくる冷気を防ぐためには、隙間テープを使いましょう。
- 商品名:すき間モヘアシール
- 価格:427円
- 特徴:サッシ、建具メーカーに幅広く使用されている国内最高品質のモヘアシールです。不均等なすき間であっても、びっしりと詰まったモヘアによってしっかりとフィットしてくれます。また切って貼るだけという手軽さも魅力です。
エアコンの修理と買い替えのメリット・デメリット
もしもエアコンに不具合が生じている場合には、修理か買い替えをしなければなりません。どちらの方がより良い選択になるのか、修理と買い替えのメリット・デメリットをまとめて紹介します。
修理のメリット
軽微な故障であれば、修理の方が断然お得です。また短期間でエアコンを使い始めることができるのも魅力です。
特にエアコンを購入してから日数が経っていない場合には、まず修理を検討するといいでしょう。
修理のデメリット
年数が経っている場合には、修理はあまりおすすめできません。その理由は、部品の調達が困難になるからです。メーカーの部品の保管義務が過ぎたものに関しては、部品の調達が難しくなります。その分値段も日数も多くかかります。
また、エアコンの耐久性能が落ちていることも問題です。修理してもどこか違う場所に不具合が発生することもあります。この場合であれば、買い替えをした方がいいでしょう。
買い替えのメリット
買い替えのメリットは、新しく高性能なエアコンに変わるため、光熱費を抑えられることです。またエアコンが不具合を起こす可能性を下げることができるため、安心してエアコンを使い続けることができます。
買い替えのデメリット
買い替えの場合は、費用と期間を多く要することが難点です。急にお金の工面をしなければならず、かつ設置まで数日必要になります。不便な生活が少しの間続いてしまうのが注意点です。
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