雨樋修理にはどれくらいかかる?費用相場や業者選びのポイントを解説

2021年12月7日

雨樋とは、屋根の雨水を集めて適切に流してくれる設備のことを言います。雨樋がないと雨水は屋根から直接外壁や地面に流れていき、建物や地盤の老朽化を引き起こしてしまうことに。雨樋はゴミ詰まりや経年劣化などで不具合が起きやすく、水がうまく流れないといったトラブルが起きたときは速やかに修理・交換をしなければいけません。

今回は、雨樋の修理・交換などにかかる費用の相場や、業者を選ぶときのポイントについて詳しく解説していきます。また、雨樋修理を安く行えるかもしれない「火災保険」の制度についても説明しますので、ぜひチェックしてみてください。


雨樋とは?

雨樋(あまどい)とは、建物内に雨水が入るのを防いでくれる設備のこと。その仕組みは、屋根から流れる雨水を集めて地面や排水溝へ流すというものです。雨樋がなければ雨水が屋根から外壁へ直接流れるため、外壁が腐食してしまいかねません。

また、雨水が直接地面へ落ちると地面に穴ができて、建物の基礎や地盤が老朽化しやすくなるでしょう。日本は年間の降水量が多く、建物を維持するには雨樋の存在が欠かせないのです。 もし雨樋が壊れてしまった場合、そのまま放置しておくと建物の劣化が進み、リフォームや建て替えが必要になることもあります。建物の維持に欠かせない雨樋は、壊れたらすぐに修理しなければいけません。


雨樋の種類

雨樋は様々な素材や形状があり、それぞれで特徴が異なります。素材や形状ごとにどのような違いがあるか、以下で確認していきましょう。


雨樋の素材

雨樋の素材は、主に「塩化ビニール樹脂」「合成樹脂」「ガルバリウム鋼板」「銅」「ステンレス」「アルミ」の6種類に分かれます。特に違いが分かれるのは耐久性・コストの2点です。以下の表に素材ごとの特徴をまとめたので、自宅の雨樋はどのような素材でどのような特徴があるか、チェックしてみてください。


雨樋の形状

雨樋の形状は、主に「角形」「半円・半丸型」「特殊型」の3種類に分類されます。形状によって大きく異なるのは、雨樋の機能性です。以下の表で、形状ごとの違いをチェックしてみてください。


雨樋が壊れてしまう原因

雨樋が壊れてしまう原因は、主に7つ考えられます。以下のようなトラブルが発生している場合、雨樋の修理や補修が必要になる可能性が高いため注意してください。


ゴミ詰まり

雨樋において屋根から雨水を集める「集水器」や水を下に流す「竪樋」は、落ち葉や鳥の巣などのゴミが溜まりやすい構造になっています。こうしたゴミが詰まると雨水が流れなくなったり溢れたりしてしまうため、修理しなければいけません。

ただし、バケツで汲んだ水を雨樋に流してみて、ゴミが流れれば修理を行う必要はないでしょう。最低でも年に1回はきちんと水が流れるか、ゴミが詰まっていないか確認するようにしてください。また、手の届く範囲にゴミが見えたときはこまめに掃除することが大切です。


経年劣化

雨樋の耐久年数は一般に20〜25年と言われており、それ以上経つと金具のサビや変形、継ぎ手が外れるといったトラブルが起きやすくなります。また、さらに放置しておくと雨漏りや浸水、建物の腐食といった被害につながりかねません。 もし経年劣化による不具合が見られた場合、自分で修復することはなかなか難しいでしょう。業者に依頼し、被害が広がらないうちに交換してもらうようにしてください。


強風や積雪による損傷

暴風や大雪、台風などによって雨樋はダメージを受け、雨樋の留め具が飛ばされたり軒樋が壊れたりすることがあります。特に1階よりも2階の方がダメージを受けやすく、注意するようにしましょう。強風や積雪によってダメージを受けた雨樋は、業者に頼んで修理・交換しなければいけません。

しかし、こうした風・雪による損傷で雨樋の修理が必要になった場合、火災保険が適用されて安く修理できることもあります。詳しくはページ内の「雨樋修理には火災保険を適用できることも」をご確認ください。


雨樋の傾きが異常になっている

雨樋は、よく見てみると水平ではありません。雨水を集めて下に流すための集水器に水が集まるよう、微妙な傾斜がついています。ただし、この傾斜が正常ではなくなると様々なトラブルが起きてしまうため注意してください。

傾きが急だと水の流れが強くなって集水器から溢れてしまい、反対に傾斜がないか逆になっていると雨水がうまく排水されない状態になってしまいます。 雨樋の変形によって傾きが異常になっている場合、雨樋自体を交換する必要はほぼありません。雨樋を支える支持金具のトラブルが原因となっていることが多く、支持金具の修理や交換を業者に依頼するようにしましょう。


支持金具が外れている

支持金具が外れていると、上記のように雨樋の傾きが異常になるだけでなく、雨樋にかかる負担が増えて機能の低下やダメージにつながります。雨樋のダメージが蓄積されていくと、支持金具だけでなく雨樋全体を交換しなければいけないことになるでしょう。 また、雨漏りにつながる可能性もあるため、建物被害を未然に防ぐためにもすぐ修理・交換を行うようにしてください。


継ぎ手に隙間がある

継ぎ手とは、雨樋のつなぎ目にある部品のことを言います。この継ぎ手は経年劣化や接着不良によって隙間が生まれることがあり、隙間が生まれると雨水が溢れたり漏れたりする原因に。雨樋としての役目を果たせなくなってしまうため、できるだけ早く修理するようにしましょう。

なお、隙間の度合いによっては接着剤で補修することも可能ですが、あくまでも応急処置にしかすぎません。時間が経つとまた隙間が生まれてしまうことも多く、できるだけ業者に修理してもらうのがおすすめでしょう。損傷がひどくなければ、工事費用は5,000円ほどで済みます。


カビや苔が生えている

雨樋に溜まった水を栄養に、カビや苔が生えてくることもあります。カビや苔は見栄えが悪いだけでなく、雨水がうまく流れないことや悪臭の原因になってしまうので、見つけ次第取り除くようにしましょう。

カビや苔は経年劣化で生えることが多いですが、築浅であっても周りが木に囲まれていたり、日当たりが悪かったりする場合は注意しなければいけません。 なお、雨樋が高所に設置されている場合、自分で取り除くのは危険なので業者に依頼するようにしましょう。


雨樋の掃除・修理・交換にかかる費用相場

雨樋の掃除や修理、交換にかかる費用や日数の目安は図の通りです。ただし、建物の面積や足場の有無によって工事費用は大きく異なるため、詳しい見積もりは業者に出してもらうようにしてください。


費用を抑えるには相見積もりが有効

上記で費用相場について紹介しましたが、現場の状況によって修理や交換にかかる費用は異なってきます。自宅の雨樋工事にどれくらいの費用がかかるかを確認したい場合、複数業者に同じ内容で見積もりを取る相見積もりがおすすめでしょう。相見積もりを依頼することで、実際の工事にかかる費用の相場感を掴むことができ、ぼったくり工事を防げます。

また、複数の見積書を比べてみることで「極端に安すぎる」「見積書が簡素」といった手抜き工事の可能性が高い業者を避けられるでしょう。少なくとも2〜3社で相見積もりをとるようにするのがベターです。


雨樋修理には火災保険を適用できることも

風や雪、雹(ひょう)などによって雨樋の修理が必要になった場合、火災保険に入っていれば修理費用が安くなることもあります。もし火災保険に入っている場合、パンフレットやホームページなどから補償範囲を確認してみてください。火災保険のほとんどで、風災・雹災・雪災による建物の被害をカバーしています。

なお、保険金を受け取るには「修理見積書」「被害状況が分かる写真」「保険金請求書」の3点が必要です。このうち、修理見積書と写真は修理業者に用意してもらってください。保険金請求書は保険会社に連絡し、自宅へ送ってもらいます。必要書類を保険会社に送った後は鑑定人による現場調査で保険金が確定され、後日口座に振り込まれるという流れです。


火災保険を利用するときの注意点

火災保険では、必ずしも修理費用の満額を補償してもらえると限りません。契約の内容や現場の状況によっては受け取れる金額に違いがあったり、火災保険が適用されなかったりする場合もあるため注意してください。

また、火災保険の申請・請求期限は法律上で「3年以内」と定められています。3年を過ぎると多くの場合で請求が難しくなってしまうため、火災保険を利用したい方はできるだけ早く請求手続きをとるようにしましょう。


雨樋修理はどの業者にお願いすればいい?

雨樋修理は、瓦工事業者・板金工事業者といった屋根修理を専門とする業者や、雨樋修理を専門とする業者へ依頼するようにしましょう。これらの業者は屋根や雨樋の構造を熟知しており、知識・スキル共に豊富なため安心して工事を任せられます。

また、雨樋工事に必要な道具も常備しているので、比較的工事費用を安く抑えられるでしょう。 一方、リフォーム全般を請け負うような業者や屋根の塗装を行うような業者、ハウスメーカーは雨樋に関する知識や経験が不足しています。作業に不慣れな分工期が延びやすかったり、費用が高つきやすかったりするため注意してください。雨樋修理は雨樋について精通している業者に依頼するのが一番です。


適切な費用で工事してもらえる業者の選び方

業者は慎重に選ばないと、中には多額の工事費用を請求してくるような業者もいます。適切な費用で工事を行ってもらえる業者を選ぶには、以下のポイントに当てはまるかどうかをチェックしてみてください。


時間をかけて現場調査を行ってもらえる

雨樋の修理や交換を依頼したときは、1時間ほどかけて現場の点検・見積もりを行ってくれる業者を選ぶようにしましょう。現場調査をきちんと行わないと、細かい見積もりや工事内容を出すことは困難です。短時間で現場調査を終え、見積もりを出すような業者には気をつけなければいけません。

また、暴風や豪雪などの自然災害によって雨樋が壊れた場合、建物の他の部分も損傷している可能性があります。雨樋の故障によって外壁が腐食してしまっている、ということも考えられるでしょう。最初の現場調査を丁寧に行ってもらい他の外装部分における修理箇所も発見できた場合、後から追加でかかる費用を抑えることができます。


火災保険を提案してもらえる

最初から火災保険を提案してもらえるような業者であれば信頼でき、ぼったくり価格での工事が行われる可能性は低いでしょう。上記で説明した通り、自然災害によって雨樋修理が必要となったときは火災保険が適用されることもあります。

しかし、火災保険を利用して雨樋修理を行う場合、保険会社の調査や審査が完了してから工事の契約を結び着工することがほとんど。契約まで期間が空いてしまうため、勧めない業者も中にはいるのです。

工事開始まで期間が空いてしまうにもかかわらず、費用負担を考慮して火災保険を勧めてくれる業者は良心的と言えるでしょう。また、火災保険の申請に必要な見積書や被害状況が分かる写真の用意も親身になって対応してもらえます。


見積書に内訳の詳細を記載してもらえる

見積書の内訳をできるだけ詳しく記載してもらえる業者を選びましょう。業者によっては、「工事一式」「修理一式」という書き方のみで、詳しい内訳がわからない見積書を出してくることもあります。

しかし、雨樋はパーツや修理内容によって大きく費用が変わってくるため、見積書が曖昧だとその費用が本当に正しいか判断できません。 見積書ができるだけ具体的に書いてあると、相見積もりをとったときも費用や内容を比較しやすくなります。

そのため、見積書が曖昧な場合は詳細な内訳を記載してもらえるよう業者に頼むのがおすすめです。また、その際工事の内容を詳しく説明してもらえるかどうかもチェックするようにしましょう。


下請けに回さず直接工事を行ってもらえる

その業者に工事を直接行ってもらえるか、最初に確認するようにしましょう。特に大手のハウスメーカーやリフォーム会社の場合、実際の施工は下請け業者に委託している場合がほとんどです。その場合中間マージンが発生するため、修理にかかる費用が高い傾向にあるでしょう。

また、上記のような会社は、新築・解体工事や内装・外装リフォームなど比較的規模の大きな工事を中心に引き受けています。そのため、雨樋修理のような規模の小さい工事にはなかなか対応してもらえないことも。工期に入るまでに時間がかかることも多く、直接工事を行ってもらえるような業者へ依頼するようにしてください。


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