【プロ監修】鍵屋さんに鍵交換を依頼する費用と注意点。自分で鍵交換するコツも!

2022年4月21日

家の鍵が壊れてしまった。防犯上、今の鍵では心配。こんな悩みを解決するなら、新しい鍵に交換しましょう。今回は極ハウスの河原賢一様に、鍵の交換を依頼した際の費用と注意点、そして自分で鍵の交換をする場合のコツについてインタビューしてきました。

【監修】極ハウス 河原賢一様

鍵屋さんに頼む場合の費用

鍵屋さんに鍵交換を頼む時、合鍵だけを作ってもらう場合と鍵(錠前)を丸ごと交換してもらう場合の2通りに分けられます。さらに、鍵(キー)や鍵穴(シリンダー)の種類によって費用が大きく変わってきます。

鍵交換(合鍵作成)の費用

  • 鍵が壊れてしまった場合
  • 予備の鍵を作成したい場合

上記のような場合、合鍵の作成費のみで済みます。合鍵の作成費用の相場は、500〜5000円程度になっています。

 費用相場特徴
ギザギザの鍵
(ピンシリンダー錠、
ディスクシリンダー錠)
約500~1,000円片側または両側にギザギザの山がある鍵。
他のものと比べて防犯性は高くない。
ディンプルキー約3,000円~表面にくぼみがある鍵。
防犯性は高い。
カードキー約2,500円~カードをかざすだけで施錠・開錠できる。
防犯性は高い。

鍵(錠前)を丸ごと交換する場合の費用

  • 鍵を紛失した場合
  • 防犯性を高めたい場合
  • 賃貸物件に引っ越して、前の居住者が合鍵を持っている可能性のある場合

上記のような場合、鍵だけを作成するのではなく、鍵穴(シリンダー)も交換する必要があります。ですので、合鍵を作成する時よりも高くつきます。

作業費が10,000円〜、鍵代が5,000〜25,000円程度、一般的な交換用シリンダー代が15,000〜25,000円程度になります。

 費用相場特徴
ギザギザの鍵
(ピンシリンダー、
ディスクシリンダー)
5,000~15,000円片側または両側にギザギザの山がある鍵。
他のものと比べて防犯性は高くない。
ディンプルキー15,000~37,500円表面にくぼみがある鍵。
防犯性は高い。
プッシュプル錠10,000~37,500円ドアハンドルを押し引きするだけで開錠ができる。
インテグラル錠(ドアノブ)5,000~22,500円ドアハンドルを押し引きするだけで開錠できる。
カードキー・暗証番号キー35,000~112,500円カード、暗証番号で開錠できる。
生体認証キー70,000~280,000円指紋認証や顔認証で開錠できる。

鍵屋さんに頼む場合の流れと注意点

一般的な鍵屋さんへの依頼の流れは以下のようになります。

問い合わせ

鍵業者が現場に急行

現場調査

お見積り(当日または後日)

作業

支払い

上記の「問い合わせ」「見積もり」の際に注意点があります。鍵屋さんに依頼する際には、以下の注意点に気をつけましょう!

見積もりは無料かどうか、確認する

多くの鍵屋の見積もりは無料のことが多いようですが、業者によっては見積もり費用がかかる場合があります。問い合わせの際に、見積もりは無料かどうか聞いておきましょう。

出張料、キャンセル料は無料かどうか、確認する

見積もりだけでなく、出張料とキャンセル料も無料かどうか確認する必要があります。見積もりが予想以上に高くて断ると、出張料とキャンセル料を取られるといったケースがあるからです。

見積もり後にうまく断るコツ

見積もりをしてもらった後、断るのに躊躇するという方も多くいらっしゃいます。しかし、多くの鍵屋さんは、見積もりを断っても嫌な顔せず、「あ、わかりましたー」と言って、なんということなく次の現場に向かいます。

それでも断るのが苦手な方は、問い合わせの段階で「当日は見積もりだけで、作業は後日お願いします」と断っておくといいでしょう。これを言っておけば、作業員も見積もりだけの心づもりで来てくれるので、断るのが精神的に楽になります。

鍵交換は自分でできるのか?

お金を節約するために、自分で鍵交換をしたいと思っているけど、そんなことが可能なのか?実は、時間さえあれば、鍵交換は誰にでもできます!ただし、いくつか、覚えるべき知識と注意すべきことがあります。

鍵交換する時の道具

鍵交換をする時の道具は、部品と工具に分けられます。これらは、ホームセンターかネットショップのどちらかで購入可能です。

ホームセンターで購入するメリットとしては、実際に手にとって商品を選べ、店員さんに相談できる点が挙げられます。一方、デメリットとしては、取り揃えが少なく、欲しいものが手に入るのに時間がかかる場合があるでしょう。

ネットショップで購入するメリットは、わざわざ店に足を運ぶことなく、たくさんの商品を比較できる点。一方、デメリットとしては、ある程度の知識がなければ自分にあった商品を選べなく、写真と文章でしか商品については分からない点があります。

ご自身にあった方法で、道具を手に入れるといいでしょう。

部品を揃える

ネットで鍵の設置方法を調べると、「鍵」や「シリンダー」、「錠前」など様々な単語が当たり前のように使われていて、よく分からないですよね。そこで、鍵交換する際の最低限の用語を図にまとめてみました。

「シリンダー」とは、鍵穴のことをいいます。

また、「錠前」とは、「錠」と「鍵」をセットにしたものを指します。

自分で鍵交換をする際には、これら錠前を揃える必要があるので覚えておきましょう。そして、部品を購入する前に確認することが2つあります。

1つ目は、「シリンダーのみと錠前のどちらを交換するか?」です。 壊れている箇所によって、購入する必要のある部品が異なります。 例えば、鍵穴にものが詰まってしまった場合、新しい錠全てを購入する必要はなく、新しいシリンダー(鍵穴)のみを購入するといいでしょう。

2つ目は、「錠前の種類を何にするか?」です。 錠前の種類によって、自分の玄関ドアに設置できなかったり、シリンダーのみの交換ができなかったりします。以下の表で、代表的な錠前の種類を把握しておきましょう。

 特徴
シリンダー箱錠一般的な玄関に使用されているのがこれ。
ドアノブとシリンダーが分離しているため、シリンダーのみの交換が可能。
プッシュプル錠新しい住宅によく使用されている。
気圧差でドアが開かなくなるのを防いでくれるタイプの錠前。
取手とシリンダーが一体になっているものもある。
インテグラル錠勝手口やトイレ、古いアパートの玄関ドアによくついている。
シリンダーとドアノブが一体化している。
引違戸錠昔ながらの玄関の引戸などに使用されている。
シリンダーのみの交換が可能なものと、
錠前全体を交換しなければならないものの2種ある。

工具を揃える

基本的に、プラスドライバーとマイナスドライバーがあれば鍵交換は行えます。

(場合によってはペンチが必要です)

鍵交換を自分でやる方法

取り付けの手順は錠前の種類によって多少異なりますが、大きな流れは同じです。以下の4STEPに従って鍵交換をしていきましょう!

1. 新しく取り付ける部品を準備する

まず、ドアに取り付けられている錠の鍵型を確認します。これは、大抵、メーカー名の下に刻印されています。

鍵型を確認できたら、対応している鍵型の鍵製品をホームセンターかネット通販で購入します。

対応している鍵型の鍵製品であれば、基本的に、メーカー、形、防犯面、値段から好きに選んで構いません。

また、鍵型が異なっていても、サイズさえ合っていれば交換することができます。

サイズというのは、ドアの厚さ、フロント版(ドアを開いた時に見える、ドア側面のプレート)、ビスピッチ(フロントプレートを固定している上下のビスの距離)、バックセット(ドアの側面からドアノブの中心までの距離)の4点のサイズのことです。

もし違う鍵型にしたいとのことであれば、上記の4点のサイズを測って、そのサイズに合った錠前を購入しましょう。

2. 設置している部品を取り外す

まず、プラスドライバーでフロント板(ドアを開いた時に見える、ドア側面のプレート)のネジを取り、フロント板を外します。

次に、マイナスドライバー(もしくはペンチ)でシリンダーを止めているピンを外します。この時、シリンダーが落ちないように、シリンダーを抑えながら行いましょう。 ピンを外したら、シリンダーを外してください。

3. 新しいシリンダーを取り付ける

設置している部品が外れたら、取り付け穴を確認し、新しいシリンダーを取り付けます。その後、先ほど抜いたピンを差し込んで、シリンダーを固定します。

それから、ドアの側面のフロント板を取り付けましょう。

4. 動作確認

最後に、鍵が正常に機能するか確認しましょう。内側から、外側から、の両方とも行うようにしてください。

この時、必ずドアを開いたまま行うようにしましょう。

もしドアの取り付けが上手くいっていなかった場合、家に閉じ込められたり、外に閉め出される恐れがあるからです。

また、外に閉め出されるようなことが起こった時に助けを呼べるよう、スマホを手元に置いておきましょう。

動作に問題なければこれで完成です!

自分で鍵交換をする時に気をつけるべきこと

自分で鍵交換を行う場合には、3つのポイントがあります。このポイントをしっかりと抑えて、ミスなく鍵交換をしましょう。

細かい部品を無くさない

鍵交換は、一度外した部品を再度利用します。そのため、外した部品はわかりやすい位置に置いておきましょう。特に、フロント板のネジや、シリンダーを固定するピンは小さく、失くしやすいので要注意です。

錠前の返品は難しい

錠前の返品は、防犯の関係上、ほとんど行われておりません。 というのも、錠前があると簡単に合鍵を作成できてしまい、その錠前の防犯性がかなり落ちてしまうからです。

したがって、錠前を購入する場合は、「自分のドアに合っている錠前か」よく確認してから買うようにしましょう!

賃貸住宅の場合は、大家や管理会社に連絡する

持ち家の場合は、自分の意思で鍵交換を行っても問題ありません。 しかし、賃貸住宅の場合は、大家や、その住宅の管理会社に相談して、許可を得る必要があるので気をつけましょう。

鍵屋さんは見た!DIYの失敗例5つ

鍵の取り付けも行っている河原さんが実際に見た、鍵のDIYの5つの失敗例です。 同じ失敗をしないためにも、これらを頭に入れておいておきましょう。

①シリンダーが取り外せない

既存のシリンダーやサムターン(ドアの室内側についている、上の開け閉めを行う金具)が錆びていて取り外せていませんでした。 また、既存の取り付けネジの頭が潰れていたり、内部で取り付けネジが折れていて取り外せなかった事例もありました。

②シリンダーが取り付けられない(part1)

シリンダーは「スカート」と呼ばれる化粧カバーに覆われていますが、そのスカートの寸法を確認せずに取り付けてしまいました。(※)そのため、既存シリンダーの取り付け跡が露出してしまったり、隙間が出来て不細工な見栄えとなってしまいました。

※取り付け自体が出来ない場合もあります。

③シリンダーが取り付けられない(part2)

シリンダーには取り付け方法が異なる、主に3つのタイプ(※)が存在します。そのタイプを間違えて購入してしまい、シリンダーが取り付けられない場面も見受けられました。

※3つの取り付けタイプ:ねじ込みタイプ/ ピン注しタイプ/ ビス止めタイプ

④錠ケースが取り付けられない

購入前に、測定すべき寸法や確認すべき品番を確認できておらず、取り付けが出来ていませんでした。

<注意ポイント!>

  • バックセットの寸法とフロントの取り付けビズまでの位置寸法を測りましょう。
  • フロントに品番が刻まれている場合は、スマホで写真を撮って購入先の担当者へ連絡しましょう。

⑤旧ピンシリンダー/ 旧ディスクシリンダーからディンプルシリンダーに変えたが、鍵が回らない

旧タイプから防犯性の高いディンプル用シリンダーに交換する際は、シリンダーだけではなく、錠ケースも同時購入しないと使用できないことが多いので要注意です。

鍵屋さんからのワンポイントアドバイス!

キーにはキーナンバーがありますので、住所が知られた状態で、キーを失くすと合鍵を知らないうちに複製されることがありますので注意してください。その場合には、シリンダーの交換をオススメします!

鍵屋さんに依頼するメリット

鍵屋さんに依頼するメリットは2つあります。DIYで鍵を取り付けする前に、鍵屋のメリットを知っておきましょう。

失敗のない安心感

鍵交換の手順は簡単ですが、

  • 小さな部品を失くす恐れがある
  • 錠前の購入を間違える恐れがある
  • 無理な鍵交換をしてしまって、ドアを破損させてしまう恐れがある

中でも、ドアを破損させてしまうと、鍵交換の費用だけでなく、ドアの修理費もかかってしまいます。 このようなリスクがなく、安心して鍵交換ができるのは、鍵屋さんに頼むメリットですね!

スピードが早い

自分で鍵交換をする場合は、まず錠前の購入から始まります。

  • ホームセンターに買いに行く時間、あるいは、通販サイトで注文して届くまで数日…
  • 錠前を手に入れても、もし自分のドアに合わなかったらまた買い直し…
  • さらに、鍵交換の手順が簡単といっても、慣れていなければ時間がかかってしまうもの…

鍵が壊れている状態の扉を放置しておくのは不安だし、せっかくの休みの日を鍵修理で潰したくないですよね。

鍵屋さんに頼めば、駆けつけから、簡単なもので5分、電子錠といった難しいものでも1時間程度でおわります

※後日取り付けになる場合もあります。

スピードが早い、というのは鍵屋さんを頼む大きなメリットですね!

鍵屋さんを選ぶ時のポイント

いい鍵屋に依頼するポイントは、3つです。

  1. 値段の比較
  2. 内容の確認
  3. アフターフォロー

この3つについて順に詳しく見ていきましょう。

4点の値段を比較する

業者を選ぶときは、複数の業者を比較するようにしましょう。 料金の面では、見積もり料・基本料金・出張費・キャンセル料の4点を確認します。

見積書は内容も確認する

複数の業者の見積書を比較する際は、値段だけに注目することなく、作業内容も比較するようにしましょう。 例えば…

A社の見積書:(値段)25,000円、(内容)シリンダーの交換

B社の見積書:(値段)30,000円、(内容)錠前の交換

値段だけを比較すると、「A社の方がいいのかな?」と思いますが、内容をよく見ると、A社はシリンダーだけの交換なのに対して、B社は錠前ごとの交換。「これだったらB社にしておこう」と思う人も少なくないでしょう。

このように、見積書は値段だけでなく、その内容も比較するようにしましょう!

アフターフォローが充実しているか?

鍵屋さんを比較する際、多くの人が見落としがちなのが「アフターフォロー」という点。

鍵交換をしてもらった後、しばらくしてすぐにまた鍵がおかしくなった…修理してもらった鍵屋さんに電話してみると保証が効かずにまたお金を払わなくてはいけなくなった…

なんてことが起こる可能性はゼロではありません。 鍵屋さんを選ぶときに、「アフターフォロー」という観点も忘れないようにしましょう!

Zehitomoから鍵屋に依頼する

鍵の交換を自分でできるかどうか不安。それなら鍵のプロに鍵の交換を依頼しましょう。Zehitomoにはたくさんの鍵のプロがいます。あなたにあった鍵のプロを紹介します。

今回お話を聞いたプロは

【監修】極ハウス 河原賢一様

極ハウスは、関西圏を中心に建築サービスを展開している会社。 そのトップである河原様は、業界歴38年・約25,000件の現場を経験してきた玄人職人です。 長年の経験で培った型にはまらない修理技術が特徴です。大手メーカーでは断られるような状態であっても、臨機応変に対応できます。

▶ 極ハウス様のプロフィールはこちらから