駆除の方法12選〜ハチなどの家庭の害虫からネズミまで【専門家の監修】

2022年4月21日

人にとってなんらかの害を与える虫はすべて、害虫と呼ばれます。食中毒や感染症などの直接的な害だけでなく、間接的に害を与える虫も害虫と呼ばれます。

害虫は様々な場面で人間に悪影響を与えます。たとえば、食中毒や日本脳炎の原因となるウイルスを運んだり、アレルギーの原因になったりします。また食品、建物や洋服、本の紙を食べたりもします。

しかし例えばクモなどは、家や食品を食べることはありません。彼らは虫を食べ、基本的に人への実害はありません。クモなどの害虫は「気持ち悪い」という不快な感情を与える意味での害虫と言えます。

本記事ではこういった害虫の駆除を考えている方に向けて、各害虫の特色と対応方法についてわかりやすく解説していきます。害虫駆除の専門家に監修していただきました。

なお、不快感を和らげるため害虫の写真やイラストは掲載しておりませんので、安心してご覧ください。

ご協力頂いた害虫駆除業者

川島 大生さま

有限会社火風水(hifumi)代表取締役。害虫駆除システムの販売を経て、害虫駆除や衛生管理に時間が避けないお客様の現状を受け、請負サービスを提供。害虫 / 害獣駆除や、空調機のメンテナンスを行う。

害虫駆除が必要な理由

通称『ビル管理法』と呼ばれる、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」にて、建物の衛生対策の基準が定められています。この法律の第二章第4条2にて、以下のような記述があります。

「空気環境の調整、給水及び排水の管理、清掃、ねずみ、昆虫等の防除その他環境衛生上良好な状態を維持するのに必要な措置について定めるものとする」

以上のように、基本的に害虫駆除が義務付けられています。

害虫駆除の業者が主に活躍する場面は、大規模建築物や飲食店です。ただし危険な害を及ぼす害虫の駆除であれば、一般家庭で行う場合もあります。基本的に建物の休日や、深夜などの人がいない時間帯に害虫駆除が行われ、生活環境の衛生を保っています。

害虫駆除の金額と相場

金額の変化要因

必要な作業員の人数が少ない、作業する場所が狭く限定的である、作業内容が簡易的である、使用する薬剤が安いなど、コストがかからない駆除ほど金額が安くなります。

必要な作業員の人数が多い、作業する場所が複数あり広い、作業内容が複雑で複数回の駆除や駆除内容が特殊である、使用する薬剤が高額で使用方法も難しいなど、複雑な駆除ほど金額は高くなります。

1万円程度の害虫駆除

Zehitomo にて、1万円以下の見積もりが届いた依頼には以下のようなものがあげられます。家庭内で発生した、一時的かつ継続性の低い害虫処理であれば1万円以内に収まることが多いでしょう。広さや建造物の状況にもよりますが、シロアリの駆除であれば1万円以内で済むこともあります。

・どこからか入って来る害虫の侵入経路の調査
・家のどこかにいるシロアリの調査
・床から出て来たシロアリの調査と駆除

2万円~5万円程度の場合

2万円〜5万円程度の金額であれば、家庭で発生したネズミなど、素人にはわからないことも多い、業者の力が必要な害虫や害獣駆除です。工場や店舗からの駆除依頼は、一度きりであればこのあたりの価格帯に入ることが多いでしょう。

・エアコン内にいるネズミや害虫の処理
・学校給食への食品納品に必要な侵入防止措置

6万円以上の場合

6万円以上となると、大量発生した害虫の処理や、建物全般における害虫駆除処理など大規模な駆除作業があげられます。

・飲食店における継続的なゴキブリ駆除
・建物解体工事前の害虫駆除全般
・アリや蚊の大量発生の処理

見積もりを受け取るときに注意するべきポイント3つ

多くの業者が見積もりは無料で出してくれます。見積もりを受け取った場合には、以下のような点に注意するようにすると良いでしょう。

・複数の業者の見積もりを取り、金額を比較する
・見積もり時に記載された作業内容について説明を比較する
・駆除効果が何年続くのかを確認する

害虫の特徴、駆除方法、業者による駆除方法12選

1.ゴキブリ

害虫の特徴

クロゴキブリとチャバネゴキブリが主な2種類です。前者は大きくて黒く、後者は茶色くて小さいです。クロゴキブリは人前にも出現し、飛ぶこともあります。チャバネゴキブリは人前に出てくることは比較的少なく、寒さに弱く、飛ぶこともできません。

どちらも水分さえあれば長く生きることができます。また母親が卵を抱えながら移動でき、巣がなくても産卵できるため、なかなか完全に駆除することが難しい害虫です。

駆除方法

主に市販されている殺虫剤はスプレー、毒エサ、煙、トラップの4種類です。

スプレー殺虫剤

フマキラー株式会社などが提供するゴキブリ用スプレーであれば、狭い場所に噴射させると追い出し効果があります。ただしっかりと害虫に命中させないと、目に見えた効果をあげることができません。

毒餌剤

ブラックキャップをはじめとした毒エサは害虫の死体やフンからも連鎖的に効果が波及する二次効果が期待できます。しかしホウ酸系の毒エサには二次効果がないので、注意しましょう。

くん製剤

バルサンなどの煙は即効性がありますが、煙感知器の誤作動などに注意をする必要があります。また片付けと現状復帰の手間もかかるため、業者はまず使わない道具でもあります。

トラップ

ゴキブリホイホイなどのトラップは、害虫をよく見かける場所もしくは家の中と外を出入りする場所に設置します。

予防方法

また、殺虫剤を使う以外に、寄せ付けない工夫をするようにしましょう。

・家の中を綺麗に片付けて掃除をする
・食品はケースや密閉容器に保管する
・生ゴミは毎日片付ける
・シンク内の水分を拭き取って乾燥させる
・排水溝やシンクも週に一度は掃除をする
・壁の破損個所は巣になるため修繕する
・新聞雑誌や段ボールはまめに破棄する

以上のような対策を日頃から行うことで、予防できます。

業者に駆除を依頼する場合

プロの業者に依頼を出すと、業者はゴキブリが集まる場所や通る場所をまず調べ、ピンポイントに殺虫剤を使用して解決します。

飲食店では、作業前に食器や設備に養生をして薬剤や死骸などが他の設備にかからないようにします。また、最初に駆除をしてから、1〜2週間後に再度駆除をします。

夏は高温多湿のため繁殖しやすいので、ある程度定期的に依頼する方が良いでしょう。初回は殺虫剤を使用して駆除をし、2回目以降はニームという木から抽出した成分を使用した薬剤を使用します。ニームの成分は、人間にはなんの害もありませんが、ゴキブリなどの害虫に対して死に至らしめる効果があります。なお一般家庭であれば、1回の駆除作業で完全に駆逐することができます。

2.ダニ

害虫の特徴

「ダニは人間を刺す」「刺されたら痒くなる」とよく聞きますが、家の中にいて人を刺すダニはツメダニ類のみです。チリダニ、ホコリダニ、コナダニ、ニクダニは人間を刺しません。

ダニ自体が刺すから問題なのではなく、ダニの死骸とフンが人間にとってのアレルゲン(=アレルギーの原因)になることが大きな問題です。特にヒョウヒダニと、ダニのフンは強いアレルゲンになります。

駆除方法

直接駆除をする場合、ダニの種類に合わせた駆除が必要

家に生息するダニにはいくつかの種類があり、殺虫剤はダニの種類によって効く薬と効かない薬があります。この薬はチリダニに効くけれど、ホコリダニには効かない、ということもあるため、薬での駆除を希望する場合はダニの種類の特定が必要です。

ダニが生息しない環境にすることが重要

薬で直接駆除をして対処することよりも、人間を刺すダニと刺さないダニ、両方がそもそも生息しにくい環境を作りましょう。以下のような対策をすることで、ダニの発生を抑えることができます。

・掃除、洗濯、布団や部屋の布製品はこまめに水洗いをして、干す
・ダニアレルゲンは水溶性(水に溶ける)ため、丸洗いできる布団や布製品を使う
・野外に出かけた時の洋服はすぐに洗う
・湿度計を設置して60%以下になるよう保つ(湿度60%以下になるとダニは死滅するため)

業者が駆除する場合

業者へのダニの駆除依頼は基本的にありません。ダニをなくしたい、という場合は害虫駆除よりもハウスクリーニングを依頼する方が良いでしょう。ハウスクリーニング、つまり掃除をすればダニは基本的にいなくなります。

3.ノミ

害虫の特徴

日本には80種類程度、世界中では1800種類程度存在します。近年の被害はほとんどネコノミです(ネコにつくためネコノミ、というわけではありません)。ネコノミのオスは1ミリから2ミリ、メスは3ミリから3ミリの体長で、後ろ足が長いことが特徴です。

駆除方法

ノミを自分で駆除する場合、以下のような対処方法があげられます。

・有機リン酸の駆除剤を散布する。一度まいてから、2週間後にまた散布する。
・自然の多い場所に出かけるときは長袖を着用する。
・ゴキブリ用のエアゾール剤も効果がある、出現した場合は使用しても良い。
・犬や猫などのペットにはノミ駆除剤を定期投与し、自然の多い場所で過ごした後はシャンプーをする。

業者が駆除する場合

ノミの駆除も、ダニと同様に駆除業者に依頼することは基本的にありません。上記にあげた対策方法で、ご自身で対処する方が多いので、ノミに困っている方はまず上記の方法で対処してみると良いでしょう。

4.シラミ

害虫の特徴

国内には約40種類、世界には約300種類のシラミが存在しています。全てのシラミは生物に寄生し、血を吸うだけでなく、蚊のように感染症の原因になります。アタマジラミ、ケジラミ、トコジラミなどの種類があります。

駆除方法

アタマジラミ / ケジラミの場合

アタマジラミは、子どもが他の子どもからもらうことがほとんどで、またケジラミは、性交渉の際にもらってしまうことが多いです。アタマジラミやケジラミに気づいた場合には、以下のような対処法があります。

・アタマジラミは梳き櫛によるブラッシングで卵や成虫を取り除く
・アタマジラミは55度のドライヤーを10分以上使用する
・アタマジラミもケジラミも、低毒性のフェノトリン粉剤を髪や毛にまぶして数時間置き洗髪、を2〜3日間隔をあけて複数回繰り返す
・人間に対して使える、スミスリンシャンプーなどのフェノトリン製剤を利用する
・部屋や家に対して、フェノトリン製剤もしくは有機リン系殺虫剤を利用する(人間には使用しない)
・生息する部位の毛をすべて剃る

トコジラミ

トコジラミに関しては、以下のような対策があげられます。

・フローリングの床と壁の隙間に、ピンノズル付きのエアゾールスプレーで薬剤を入れこむ
・家具や建物の隙間に、炭酸ガス系の薬剤を吹き付けておく

業者が駆除する場合

介護の現場や病院からの依頼が発生することがあります。清掃をし、薬剤の散布を行います。

5.ハエ / コバエ

害虫の特徴

暖かく明るい、食品のある場所、発酵臭や腐敗臭のする場所に集まります。周辺地域から飛来することが多く、種類によっては卵から最短2週間で成虫になります。

駆除方法

直接的に駆除する方法

以下のような駆除方法があげられます。

・殺虫剤で直接駆除する
・ハエたたきで駆除する
・エアゾールで駆除する
・ハエ取りリボンを設置する
・給排水溝や換気扇口に網戸や防虫ネットを取り付ける
・化学物質過敏症、家に乳幼児がいる(殺虫成分を残したくない)場合は、ピレスロイド系の自動噴射装置や蒸散装置を設置する

予防する方法

以下のような方法で、ハエの発生を予防することができます。

・台所の三角コーナーやシンクの生ゴミはこまめに捨てる
・食べ残しや食器は早く片付けて、放置しないようにする

業者が駆除する場合

飲食店、一般家庭共に排水溝から幼虫も成虫も湧いて出てきます。業者が駆除する場合は、まず排水溝の掃除をして、その次にニームの木から抽出した成分の薬剤を、排水溝と周辺に塗布します。また、網戸には忌避剤を塗布します。基本的に排水溝や部屋、厨房機器を定期的に掃除をしていれば湧き続けることはありません。

6.蚊

害虫の特徴

蚊は、マラリアやフィラリア、黄熱、デング熱、日本脳炎などの感染症の原因となるウイルスを媒介します。人間や動物の血を吸うのはメスだけで、オスは花の蜜や植物の梅雨などを吸って生活します。

駆除方法

直接駆除する場合

蚊を駆除する方法には以下のような方法があります。

・蚊取り線香を焚く
・殺虫剤をまく
・噴射式の殺虫剤(『蚊がいなくなるスプレー』など)

予防する方法

以下のような方法を通じて、蚊の発生を予防することができます。

・自宅や活動地域の周辺から、水たまりをなくすようにする(産卵・孵化が発生するため)
・バケツやタイヤの溝、金魚鉢や、子供のおもちゃに溜まった雨水などを確認する

業者が駆除する場合

市販の殺虫剤で対処する方が多いため、害虫駆除業者に依頼が来ることは多くありません。

7.ハチ

害虫の特徴

ミツバチは日本に2種類存在しています。驚かせなければ人間に攻撃してくることはほとんどなく、春先にミツバチを多く見かけても一時的に飛び回っているだけで、数時間から1日でいなくなります。

厄介なのはスズメバチ、アシナガバチです。刺されて死に至る事件が毎年起こります。日本には16種類存在し、巣が大きくなる時期は秋です。散歩道や山道に近づいてしまい、刺激されたスズメバチやアシナガバチが巣を守ろうとして攻撃してきます。

ミツバチに刺されても死に至ることはほとんどありませんが、家の周辺に巣を作り、集団で行動していると迫力があり脅威に感じられます。スズメバチ、アシナガバチは1匹でも危険ですから、巣を作り集団で生活されると大人でも危険です。

自分で駆除する方法

素人によるハチの駆除はとても危険です。ハチ用の駆除スプレーをハチに向けたり、吹きかけると数匹、もしくは大群で襲ってくる可能性があります。自己処理をすすめる自治体もありますが、基本的には害虫駆除業者に依頼をすることが賢明です。

業者が駆除する場合

防護服を着用して駆除作業にあたります。

ミツバチはハチ用エアゾール剤や燻煙剤を蜂の巣に噴射し、弱ったハチや死んだハチを掃除機などで吸い取ります。一度その作業をして様子を見た後に、まだ生きているハチがいれば同様の処理をもう一度行います。

スズメバチ、アシナガバチの駆除の場合、一度に多くのハチを駆除するため、ハチが巣に戻っている夜間に処理されることが多いです。即効性の殺虫剤であるエアゾール剤を巣の入り口にかけ、巣にはクロロホルムやジエチルエーテルなどの麻酔剤を注入します。翌日には巣を離れていたハチが戻ってくるため、エアゾール剤の殺虫剤を再度かけて、巣の入り口や周辺のハチの様子を見ながら、最終的に巣を撤去します。

8.アリ

害虫の特徴

屋外で地面に巣を掘って生活しており、女王蟻をトップに複数で生活しています。2017年に南米原産で毒を持つヒアリが発見されたことで危険視されました。2018年現在、日本の在来種であるオオハリアリがアメリカで大繁殖して問題になっています。

日本に生息するアリであれば、ヒアリ以外は基本的に血を吸ったりしてくることはありません。実害は『屋内に入り込んできて人間の食品を食べる』『食品の匂いで屋内に入り込み人間に付着し、危険を察知して(自身を守るために)人間を噛む』などです。ただしイエヒメアリやアルゼンチンアリなどの小型のアリを食べるオオハリアリが、アリを探して家に入り込み、人間を刺すこともあります。刺されて死に至ることはありませんが、毒性があるため強い痛みがあります。

駆除方法

ピレスロイド系の家庭用殺虫剤

ゴキブリ、ハエ、蚊用として市販されているピレスロイド系の殺虫剤を吹きかけると死に至ります。

毒エサ

ゴキブリと同様に、毒エサを設置してアリに食べさせたり、毒エサを巣に運ばせることで巣を全滅させることができます。ヒドラメチルノンやフィプロニルなどの成分を使った餌ですが、この成分をエサと認識するアリには効果がありますが、全く興味を示さない種類のアリもいるため一度設置して、様子を見て、効果が内容であれば別の毒エサを試しましょう。

侵入経路を塞ぐ

屋内に侵入してくる侵入経路を塞ぐと、アリが侵入できなくなるため駆除につながります。

粉状の殺虫剤をまく

家を囲うように粉状の殺虫剤をまきます(ムカデにも効果があります)。雨や風で流されたり飛ばされたりすることがあるため、定期的に行うことが良いでしょう。

予防する方法

食べかけの菓子など、食品はなるべくジップロックやホーロー容器などの密閉容器に保管するようにしましょう。アリが匂いを感知しにくくなるため、予防につながります。

業者が駆除する場合

アリの駆除も、駆除業者に依頼があることはほとんどありません。

9.シロアリ

害虫の特徴

日本全土にいるシロアリはヤマトシロアリ、関東より南にはイエシロアリがいます。地下を移動して、建築材料として使っている木材を食べます。ヤマトシロアリもイエシロアリも湿度がある場所を好む習性があります。

ヤマトシロアリは水を運ぶ能力や光に集まる習性がなく、食べている木材に住み着きます。イエシロアリは水を運ぶことができ、光に集まる習性があり、道を作りながら移動して地中や木材の中に巣を作ります。

駆除方法

自分で駆除する方法

スプレー殺虫剤でシロアリを駆除することもできますが、駆除業者に依頼することが賢明です。表面的な木造部分のみを食べているのか、家の基盤や基礎にも巣食っているのかなど、状況を把握し業者に相談するようにしましょう。

予防する方法

シロアリを予防する方法はありますが、素人ではなかなか難しいため業者に依頼することが賢明です。

・建築物の基礎や侵入箇所に、乳化した薬剤や油性の薬剤処理をする
・木材にドリルで穴を開けて薬剤を注入する
・建物を、湿気がこもらない構造になるよう建築改修する
・IGR(昆虫成長制御剤)でシロアリを巣ごと駆逐する

業者が駆除する場合

業者に依頼した場合、まず業者は発生場所の状況を確認し、次に発生場所の床下、建物の基礎の部分に潜り込んで駆除をします。湿って腐っている木材部分に発生しやすいので、そのような場所にも薬剤を塗ります。シロアリにも、ニームの木の成分の薬剤を使用します。

10.クモ

害虫の特徴

クモは基本的に生きている虫を食べます。人間を噛むことは基本的にありません。基本的には人間に直接害を与える生き物ではありませんが、8本の足が伸びた姿は人間に不快感を与えます。

駆除方法

直接自身で駆除する場合は、スプレー式殺虫剤が効果的です。ただ、クモのエサになる虫(例えばハエやゴキブリ)を駆除してクモの発生を予防する方が、駆除につながります。

業者が駆除する場合

業者に依頼した場合、クモ専用の殺虫剤のほか、ニームの木の成分の殺虫剤を使用します。特に食品工場はクモの出現が多く、依頼が多いです。人間への実害はありませんが、食品工場は虫の出現自体が問題で、包装に入り込むと非常に大きな問題になるためしっかり駆除を行います。

11.ムカデ

害虫の特徴

11センチから13センチの体に、足が多数生えている多足類です。人間を噛むととても痛くて腫れるため危険で、見た目の気持ち悪さも不快な印象を与えます。大人でも噛まれたら痛く、子供や乳幼児、ペットは地面に近い位置で生活するため噛まれる可能性が大人より高いです。

駆除方法

自分で直接駆除する場合

ムカデを自分で対処する場合、以下のような対策があげられます。
・スプレー式殺虫剤をかける(ただしオオムカデは効果が出るのが遅いため、かけた後に様子を見て、決して直に触らない)
・粉状の殺虫剤を家の周辺にまく

予防方法

家や建物の周辺に落ち葉の溜まり場ができている場合、生息場所になるため掃除をして、落ち葉を捨てます。また、家のドアの隙間を防虫ブラシや隙間テープで防技、家の中に入ってこれないようにします。

業者が駆除する場合

業者は、粉状もしくは液体状の薬剤を使います。雨上がりなどの雨が降らないタイミングを見て駆除や忌避剤をまいてくれます(雨で流されてしまう薬剤を使用するため)。

12.ネズミ

害獣の特徴

人間と同じ哺乳類で知能が高く、学習能力もある害獣です。1組の夫婦ネズミが1年間で作る子供は9,400にも登り、理論上ですが3年間で3億5,000万になります。ネズミ講、ネズミ算という言葉の語源はこの脅威的な数字の増え方からきています。

日本に生息して私たちの周辺に姿を見せるネズミはクマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミなどがいます。ほとんどのネズミは自然の中で暮らし、鳥や動物の餌になります。しかし暖かく湿気があり食べ物もある家屋に来て住み着くこともあります。

2002年にネズミが原因で起こった電気事故は46件(関東電気保安協会)と、不潔なだけでなく、電気事故から火災などにつながる可能性もあります。またネズミはペストなどの感染症の原因となるウィルスを運ぶだけでなく、ノミなどの害虫も運びます。賢く、駆除には時間もかかるため、家屋に出現したら急いで駆除をするようにしましょう。

駆除方法

物理的な駆除方法

ネズミには、2種類のアプローチがあります。トラップや超音波を設置する物理的な方法と、製剤を利用する化学的な方法です。物理的なアプローチには、以下のような方法があります。

・捕獲器を設置する(ただし捕獲後の処理が面倒で手間がかかることから、あまり使われない)
・ネズミの嫌がるものを仕掛ける(超音波を発生させる害虫駆除機/害獣駆除機とされる機械もありますが、効力が実証されていないものも多く人間にも聞こえて不快なことが多い)

化学的な駆除方法

化学的な駆除方法であれば、殺鼠剤(さっそざい)を使う方法があります。血液凝固阻止剤という殺鼠剤を使用すると、ネズミが1回摂取すると死亡、もしくは数回の摂取で死亡します(ただし都会に住むネズミにはこの薬剤に抵抗性を持っているものもいます)。

殺鼠剤にはさまざまなタイプがあり、固形や粒状のもの、ペースト状のものや粉状のものもあります。殺鼠剤は、ネズミの出現する場所の特性に応じて配置します。例えば通り道など動きがある場所には粉をまくようにします。

予防方法

ネズミも、以下のような方法で発生を抑えることができます。

・外部から侵入できる隙間がないか確認する
・排水系統周辺が侵入できるような構造になっていないか確認する
・壁に侵入できる隙間や穴があり部屋同士が行き来できるようになっていないか確認する
・むき出しのパイプ配管など、垂直に移動できる環境になっていないか確認する
・隣接している建物にネズミが発生していないか確認し、もし発生している場合は駆除や対策を行っているか確認する

業者が駆除する場合

業者が対応する場合、業者は忌避剤を塗り、ネズミの通り道や集まる場所に粘着シートを配置します。ネズミは用心深く賢いので、粘着シートの配置は最小限の範囲にとどめます。ネズミの駆除は飲食店からの依頼が多いです。